AI 分岐点に立つ人類
人間であることとは?
アントロポゾフィーからの警鐘
ニカノール・ペルラス 著
内村真澄 訳
定価3300円(10%税込)
ISB978-4-903865-43-0
人間の能力を少しずつ代替えしていく機械たち・・・
そこでは”何が”本当に起こっているのか?
本書は人工知能の問題をはじめとして、
人類の精神的・実存的環境への脅威を明らかにする・・・
シュタイナーの箴言を背景に、内発的な行動へと誘う
”ミカエルの時代”の「黙示録」
*
まだ初期の段階ではありますが、AIは社会のあらゆる側面に、急速な変容を起こしつつあります。
ASI(人工超知能)の出現の可能性、そして「超人間主義』のまやかしの誘惑を背景に、
人類はいま分岐点に立っています。
AIの専門家たちは、この実存的脅威に対して、
適切な解決法をひとつも示せないままです。
一方、ルドルフ・シュタイナーは、この経緯を予見していただけでなく、
それに対しはっきりとした選択肢を提示していたのです。
「人間は複雑な機械以外の何ものでもない。」という考え方のテクノロジーを信奉し続け、
実現し続けたなら、人間は本当に「人間という物」になってしまう」
*
・・・シュタイナーは死の門をくぐった人がどのように目覚め、
地上を見下ろし、以下の風景を目にするか話しました。
「アーリーマンが地球の下の洞窟に中に座っています。彼は仕事をします。何かを書きつけます。数を数え、さらに数え、計算し、さらに計算します。彼は新たな数学でひとつの世界を創りあげようとしています。」
そしてシュタイナーは言います。
「ミカエルが彼のそばにたち、待っている・・・
ミカエルは自分が最後の一手を加えることを知っているからです。」
(本文より)
ニカノール・ペルラス Nicanor Perlas
1950年フィリピン、マニラ生まれ。世界的な活動家コンサルタントとして、AI・グローバル化・精神科学の分野で執筆や講演活動を行う。
フィリピン国内や世界的な市民活動のネットワークを率い、原子力発電所の稼働停止、オーガニック農業など持続可能な開発に貢献。国際的な活動が認められ、もう一つのノーベル賞と賞される「ライト・ライブリフット賞」、「国連・環境計画グローバル500賞」などを受賞。
● 目次より
序文
Part1「AIの素晴らしい世界」
Part2「スピリチュアルな戦いにむけて」
Part3「世界に奉仕するための個人と集団の成熟」
Part4「アントロポゾフィーから生まれたムーブメントの活性化」
Part5「他のスピリチュアルムーブメントとの連携」
Part6「失敗から学ぶ:最後の戦い」
献辞
訳者あとがき